自律神経研究の第一人者として知られる順天堂大学医学部の小林弘幸教授は、現代人が抱える不調の多くが交感神経と副交感神経のバランス崩壊に起因していると指摘する。多忙な日々やデジタルデバイスの過剰使用は交感神経を優位にし、身体を常に緊張状態に置いてしまう。
小林教授の分析によると、朝の着替え時や入浴前に行う軽い乾布摩擦は、末梢神経を刺激して副交感神経の働きを適度に引き上げるスイッチとなる。心地よい皮膚刺激が脳の視床下部に働きかけ、交感神経の過剰な興奮を鎮める。毎日の生活リズムにこの習慣を取り入れることで、自律神経の振幅が整い、質の高い睡眠や疲労回復を促進する生体環境が整うのだ。