この真実の姿を長年伝えてきたのが、正統派の野生動物ドキュメンタリーだ。英国放送協会(BBC)が誇る名作『プラネットアース』シリーズでは、名ナビゲーターのデイビッド・アッテンボローが静かな語り口でマーモットの生態を紹介している。草むらの中でひっそりと鳴き交わす彼らのリアルな声は、ネットの爆笑動画とは対照的に、張り詰めた緊張感と高山の静寂をリアルに映し出す。
日本国内でも、NHKの『ダーウィンが来た!』やナショナル ジオグラフィックの特集番組が、厳しい冬を前に過密スケジュールで脂肪を蓄え、命がけで見張りをこなすマーモットの日常を幾度となく報じてきた。半年以上続く極寒の冬眠を生き延びるため、彼らにとって一瞬の油断はそのまま死を意味する。叫びとは、命を賭けた互助のサインなのだ。