巨大な地下迷宮とも称される渋谷駅。現場の防犯カメラ解析や関係者への取材から見えてきたのは、深夜から始発前後の時間帯に集中する極めて異常な現場の光景だった。管理を担う東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)や各種運行事業者は、構内セキュリティの全域監視化を進めてきたが、死角や未明の暗がりを狙った悪質な不法放置や行為が絶えない。
捜査に乗り出した警視庁の追跡や防犯カメラネットワークの解析によって、放置の背景にはいくつかの驚くべきパターンが存在することが判明した。終電間際の猛烈な泥酔状態による突発的な事態、終電後に駅周辺へ取り残された若者や外国人観光客のトイレ難民化、そして一部の悪質かつ意図的な器物損壊・業務妨害に相当する行為だ。警視庁は建造物侵入や軽犯罪法違反などの容疑も視野に入れ、監視態勢と防犯カメラの夜間高精度解析を強化している。