現在の教育業界は、過去最高を更新し続ける不登校児の数や、引きこもり問題への決定打を欠いたまま苦慮を重ねている。体罰や抑圧を徹底して排除した結果として生まれた「優しい教育」の限界に、親や指導者が直面している現状は否定できない。
誰もが口を揃えて「体罰は不当だ」と断罪しながらも、どこかで手詰まり感を抱える人々。そうした人々にとって、戸塚の放つ一切の妥協を許さない断定的かつ苛烈な言葉は、不快感と同時にある種の衝撃を与える。指導者が責任を放棄せず、悪者になることを恐れずに圧倒的な権力を行使するという構図そのものが、行き場を失った家族にとって異様な光言に映る瞬間があるからだ。