衆議院議員時代、検察官出身の論客として圧倒的な存在感を放っていた山尾志桜里。待機児童問題の追及や立憲的改憲論の提示など、旧来の野党政治家にはないシャープな切り口で脚光を浴びた。だが、その政治生命は常に私生活をめぐる激しい毀誉褒貶と隣り合わせだった。
議員バッジを置き、戸籍名である「菅野志桜里」として日本弁護士連合会に登録する法曹実務家へと復帰した彼女の選択は、永田町の権力闘争から距離を置き、純粋なリーガル・アクティビズムに回帰する意思表示でもあった。一方の倉持麟太郎もまた、弁護士としての職務にとどまらず、憲法訴訟や統治機構改革の提言など、アグレッシブな言論活動を展開。二人のキャリアは、挫折と再起の交差点において再び結びつくこととなる。