スクリーンで見せる凛とした佇まいとは裏腹に、私生活における瀬戸環奈は驚くほど素朴で、飾り気がない。ネット上で飛び交う様々な噂について尋ねると、彼女は悪戯っぽく笑い飛ばした。「休日は本当にひどいですよ。目覚ましをかけずに起きて、スウェットのまま自炊して、ひたすら海外ドキュメンタリーを観ているだけですから」。
スマートフォンの通知を半日切り、近所のスーパーへ一人で買い出しに行く時間が、唯一の精神的なリセットボタンになっている。「役を引きずりやすいタイプだからこそ、生活の土の匂いというか、日常の手触りを手放したくないんです」。市場で旬の野菜を選び、丁寧に味噌汁を煮出す。そんな等身大の暮らしが、彼女の演技に圧倒的な説得力を与えているのだ。