光市母子事件が問い直した死刑と少年法:遺族が歩んだ激動の軌跡

光市母子事件が問い直した死刑と少年法:遺族が歩んだ激動の軌跡

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差戻し控訴審において、事件はさらなる紛糾を極めた。新たに結成された大弁護団を率いた安田好弘弁護士らは、「死者を生き返らせるための儀式だった」「母胎回帰の欲求」といった従来の供述を一変させる弁護方針を展開。被告人の精神状態や心理的未成熟さを強調し、殺意の否認と傷害致死罪の適用を主張した。

この弁護戦術は、世論から猛烈な批判を浴びることとなった。日本弁護士連合会(日弁連)や担当弁護士らに対して大量の懲戒請求が寄せられるなど、事態は異常な過熱を見せる。被告人の権利を徹底して擁護する刑事弁護のあり方と、被害感情を踏みにじるかのような法廷主張の境界線はどこにあるのか。法曹倫理の本質を巡るこの議論は、現在も司法関係者の間で重い課題として横たわり続けている。

橋本 菜々子
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橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。