精製された白砂糖(スクロース)の最大の問題点は、その純度の高さゆえの吸収速度にある。ビタミンやミネラル、食物繊維といった「ブレーキ役」をすべて削ぎ落とした結晶は、胃腸をすり抜けて瞬時に血中へ雪崩れ込む。
急激に上昇した血糖値を下げるため、膵臓からは大量のインスリンが分泌される。この乱高下は自律神経を揺さぶり、食後の強烈な眠気やイライラ、そしてさらなる糖分への渇望を生む悪循環の引き金となる。さらに深刻なのが、余剰な糖が体内のタンパク質と結びついて不可逆的な老化物質を生成する「糖化(AGEs形成)」現象だ。
心臓外科医であり機能性医学の先駆者であるスティーブン・ガンドリー博士は、精製された糖質と過剰な果糖が腸管バリアを弛緩させ、全身性の慢性炎症を引き起こす主因であると警鐘を鳴らし続けている。厚生労働省が警鐘を鳴らす生活習慣病の予防においても、この「見えない血管の焦げ付き」を未然に防ぐことが最優先課題となっているのだ。