かつては「認知症=即時引退」という風潮が根強くありました。しかし近年は、周囲の適切なサポート体制を敷くことで、活動を継続したり限定的なメディア復帰を果たしたりするケースが増加しています。
蛭子能収さんのように、現在の状態をありのままに開示しながら、無理のない範囲で番組出演や執筆活動を続けるスタイルは、社会に「共生社会」のあり方を提示しています。本人のプライドと尊厳を守りつつ、できる作業に焦点を当てるアプローチは、一般企業におけるシニア就業支援や福祉現場の現場改善にも直結する示唆を含んでいます。
表現者たちが自らの弱さや老いを隠さずに表現し続ける姿は、認知症に対する世間の偏見や恐怖心を和らげる確固たる原動力となっています。