二人の関係性を全国区のお茶の間に決定づけたのは、毎年正月の風物詩として知られるテレビ朝日系『夢対決!とんねるずのスポーツ王は俺だ』の人気コーナー「リアル野球BAN」だった。
杉谷が放つ変幻自在の煽り文句と、それに対して中田が威風堂々たるスラッガーの威圧感で応じる掛け合いは、日本のスポーツバラエティ史に残る傑作コントのような完成度を誇った。「左打席に立て!」「今日は打てる気がしない!」と絶叫する杉谷に対し、中田が豪快なフルスイングでスタンドへ叩き込む。そのコントラストは、野球ファンのみならず普段スポーツを見ない層までをも釘付けにした。
台本など存在しない。阿吽の呼吸だけで成立していたあのエンターテインメントは、グラウンドで何千時間も苦楽を共にしてきた二人にしか生み出せない奇跡的なケミストリーだった。