高市氏の家族を語る上で欠かせないのが、元衆議院議員の山本拓氏との関係性だ。2004年に結婚し、2017年の離婚、そして2026年の再婚という稀有な軌跡を辿った二人の間には、血縁に縛られない独特の絆が存在する。
結婚当時、山本氏には前妻との間にすでに3人の子ども(1男2女)がいた。高市氏は戸籍上の母となり、思春期を迎えていた子どもたちと向き合うことになる。ネット上では「特別養子縁組をしたのか」「隠し子がいるのではないか」といった根拠のない憶測が飛び交うこともあったが、実態は山本氏の連れ子を温かく迎え入れたステップファミリーとしての歩みであった。
現在では子どもたちも独立し、高市氏自身が「おばあちゃん」として孫と接する姿を周囲に語ることもある。血のつながりだけが家族ではない。彼女が体現してきた家庭の形は、伝統的家族観を重んじる保守政界の中において、実はきわめて現代的な多様性を内包している。