本件を調査する上で最も警戒すべき盲点は、ネット上に散見される「確定情報」とされる言説の多くが、悪質な推測や別人情報の混同によって構築されている点です。読者が誤解しやすい典型的な3つのポイントを是正しておきます。
まず第1の誤解は、「大学公式が何らかの声明を出した」という噂です。長岡技術科学大学の公式サイトや広報資料、学内報を徹底調査しましたが、「いりあす」に関連する公的発表や注意喚起が出された記録は存在しません。これはネット上の第三者が、他大学で過去に起きた別の炎上事案のテンプレートをコピペして拡散した捏造情報です。
第2の誤解は、「学部や学科、実名が特定された」という言説です。長岡技科大には工学部の下に複数の課程(機械、電気電子情報、材料、建設、環境社会基盤、情報・経営システムなど)が存在しますが、ネット上に流布した「〇〇工学課程の〇〇という人物」という情報は、全く関係のない在学生や卒業生のプロフィールが無断で結びつけられたものが大半です。真偽不明の情報を鵜呑みにして実名を拡散する行為は、名誉毀損罪や侮辱罪に該当する重大な法的リスクを伴います。
第3の盲点は、「現在も活発に対立が続いている」という認識です。騒動から時間が経過した2026年最新の情勢では、関連する元アカウントは既に削除または非公開化(鍵垢化)されており、活動の痕跡はほぼ消滅しています。今なお検索され続けている唯一の理由は、GoogleやYahoo!の検索サジェストに過去のログが機械的に残り続けているためであり、現場で新たな事態が起きているわけではありません。