彼のアイコンといえば、平成のストリートカルチャーを席巻したウルフカットを抜きには語れない。襟足を大胆に残し、トップに大胆なレイヤーを効かせたシャープな質感は、当時の若者たちの憧れそのものだった。しかし、現在のスタイルはかつての攻撃的な尖りを程よく削ぎ落とし、大人の余裕を感じさせる「ネオウルフ」へと進化を遂げている。
現在のウルフは、襟足の長さを首筋に沿う程度に抑え、後頭部の丸みを強調したひし形シルエットがベースだ。トップに適度なボリュームを持たせることで、横顔のラインが劇的に引き締まる。若作りに見えない秘訣は、サイドの毛流れをタイトに抑え、こめかみ周辺のボリュームをコントロールすることにある。かつてのロックテイストをベースにしながら、テーラードジャケットにも違和感なく馴染む都会的なエレガンスを宿している点が秀逸だ。