男のヘアスタイルにおける七三分けの歴史を紐解くと、そこには常に時代の先端を走るカルチャーアイコンたちの姿があった。映画『華麗なるギャツビー』でレオナルド・ディカプリオが見せた、1920年代の狂騒を象徴する完璧な撫で付けヘアは、富と優雅さを漂わせるタイムレスなダンディズムの極致として今なお語り継がれている。
一方、イギリスの労働者階級の荒々しさと仕立ての良いスーツスタイルを融合させ、世界的なムーブメントを巻き起こしたドラマ『ピーキー・ブラインダーズ』のアンダーカットもまた、七三分けの概念をアグレッシブに塗り替えた。そして、ピッチの上だけでなくファッション界のアイコンとして君臨し続けるデビッド・ベッカムは、サイドパートの質感や長さを自在に操り、クラシックを現代的なモードへと昇華させてきた立役者だ。『GQ JAPAN』などのメンズ誌でも、こうしたレジェンドたちの系譜を引くヘアスタイルが幾度となく特集され、男らしさと知性が交錯する永遠のマスターピースとして称賛されている。