「歌詞は一切わからないが、サビのメロディだけは頭から離れない」という状況で頼りになるのが、AIによる鼻歌検索です。編集部では、J-POPの定番曲から最新のヒットチャート、アニソンを含む計30曲を対象に、意図的にピッチを揺らしたハミングによる実測検証を実施しました。
結果として、Googleの鼻歌検索機能が30曲中26曲(正解率約86.7%)を上位候補に提示し、圧倒的な認識能力を示しました。Googleのアルゴリズムは、人間の歌声を「一連のピッチの相対的な高低差(音程シーケンス)」に変換し、スタジオ音源のメロディラインと機械学習モデルで照合します。多少キーが外れていたり、テンポが崩れていたりしても、メロディの骨格さえ維持されていれば高精度で合致します。
一方のSoundHoundは、鼻歌認識の草分けとして知られ、30曲中21曲(正解率70.0%)という安定した結果を残しました。SoundHoundの特徴は、鼻歌だけでなく「実際に自分で歌詞を歌った際の一致率」の高さにあります。また、ヒットした瞬間にフルスクリーンの歌詞表示へシームレスに移行できる点など、音楽プレイヤーとしての実用性で差別化が図られています。
「とりあえずメロディだけで当ててほしい」ときはGoogle、「歌詞を追いながらじっくり曲を鑑賞したい」ときはSoundHoundという使い分けが極めて合理的です。