実際の日本の金融業界においても、銀行本体から証券子会社や関連会社への出向は、キャリアのターニングポイントとして大きな意味を持つ。かつて「出向=片道切符の左遷」というネガティブなイメージが強かったが、メガバンクグループ内での証券部門の位置づけは急速に高まっている。
半沢が飛ばされた東京セントラル証券は、銀行本体のバックアップを受けつつも、より過酷なディールや買収劇が繰り広げられる現場だ。現場主義を貫く半沢にとって、この環境は牙を研ぎ直す絶好の修行場となり、後の大型IT企業買収劇での大逆転劇へとつながっていくことになった。