なぜ事実無根と思われるワードが日常的に検索され続けるのか。取材を進めると、複数の要因が浮かび上がってくる。一つは、同時代に活躍した他のアナウンサーやタレント、著名政治家の家族が巻き込まれた交通事故や不祥事の記憶が、歳月の経過とともにユーザーの頭の中で誤って結びついた可能性だ。
もう一つは、検索エンジンの自動補完(サジェスト)機能がもたらす影響である。過去に誰かが疑問を抱いて入力したキーワードがアルゴリズムに記録され、候補として自動表示されることで、次に検索するユーザーが「何か事故があったのか」とクリックしてしまう。この連鎖が、実体のない噂をあたかも公知の事実であるかのように固定化させていく。