「曖昧な愛」を深遠に意味するかのようなタイトル『曖歌(あいうた)』。だが、そのリリックに込められた熱量は決して曖昧なものではない。不器用で、格好がつかなくて、それでも大切な一人を守り抜きたいという男の覚悟が、泥臭くもまっすぐな言葉で刻まれている。
トイズファクトリーからリリースされた当時、音楽業界は激動の過渡期にあった。その中で彼らが提示したのは、ジャパニーズ・レゲエのスピリットを軸に据えながらも、普遍的な歌謡曲の情緒を融合させた新しいラブソングの形だった。完璧な男のセリフではない。愚痴をこぼし、擦れ違い、時には情けない姿を見せながらも「お前となら笑って歩ける」と言い切る人間味。楽曲誕生の背景にあったのは、極限のストリートで叩き上げられた4人のメンバー自身のリアリティだったのだ。