腹筋崩壊か、究極の体幹鍛錬か――2026年、伝説の「ラジオ 体操 第 4」がSnsで再び爆発的ブームを呼ぶ裏側

腹筋崩壊か、究極の体幹鍛錬か――2026年、伝説の「ラジオ 体操 第 4」がSnsで再び爆発的ブームを呼ぶ裏側

ラジオ 体操 第 4――日本の朝を彩るあの爽やかなメロディを頭に浮かべた人は、再生ボタンを押した瞬間に絶句することになる。10年以上前にWeb上で突如出現し、人間離れしたアクロバティックな動きで一世を風靡した伝説の動画が、2026年の今、世界中の縦型動画プラットフォームで衝撃的なリバイバルを果たしている。

朝の公園でお年寄りが心地よく体を伸ばす穏やかな日常とはかけ離れ、オフィス街の若者から海外のフィットネス系インフルエンサーまでがラジオ 体操 第 4の超絶技巧に挑む動画をこぞって投稿する光景は、もはや単なる過去のミームの再生産ではない。バック転や二人組での人間知恵の輪、息つく暇もない高速スクワットなど、見る者の常識を揺さぶるパフォーマンスがタイムラインを埋め尽くしている。

パロディから始まった「究極の運動」――その狂気のルーツ

そもそも、この破天荒なエクササイズの正体は何なのか。かつて大手スポーツブランドのプロモーション企画として制作された映像が発端であり、NHKが公式に制定した「第1」「第2」とは一切関係がない。しかし、制作陣が本気で追求したパロディ精神と、実力派ダンサーやアクロバットパフォーマーによる本格的な身体表現が融合した結果、ネット史に残る伝説的コンテンツへと昇華した。

当時の熱狂を知る30代・40代にとっては「あの懐かしいネタ」に過ぎないかもしれない。だが、2026年の若者層にとって、これは新鮮な「超難関フィジカルチャレンジ」として映っている。かつてパソコンの画面で観られていた動画が、スマートフォンの全画面縦型形式に最適化されて拡散され、新たな命を吹き込まれたのだ。

なぜ2026年のいま、若者たちは「第4」に惹かれるのか

現代のフィットネストレンドは、短時間で極限まで負荷をかける「HIIT(高強度インターバルトレーニング)」や、自重だけを活用するストリートワークアウトへ急速にシフトしている。この流れに、まさにドンピシャで合致したのがこの動画だった。

「最初はただのウケ狙いだったんです。でも、30秒で呼吸が乱れ、1分で太ももが千切れそうになりました」――都内のIT企業に勤める20代の男性は苦笑しながら語る。AIによる自動化が進み、デスクワークでの運動不足に悩むオフィスワーカーにとって、この狂気じみた運動量は、逆説的で爽快なストレス解消法として機能しているようだ。

中村 さくら
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中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。