『僕のヒーローアカデミア』における死柄木弔の正体は、かつて平和の象徴オールマイトを育て上げた先代ワン・フォー・オール(OFA)継承者・志村菜奈の実の孫である「志村転弧(しむら てんこ)」です。
この事実は、物語中盤においてヒーロー社会全体を揺るがす最大の衝撃として明かされました。志村菜奈は、巨悪オール・フォー・ワン(AFO)の魔の手から愛息・志村弧太朗を守るため、断腸の思いで彼を里子に出し、血縁関係を断ち切りました。しかし、この「ヒーローとしての決断」が、巡り巡って最悪の悲劇の引き金となります。
母に捨てられたという深いトラウマを抱えて育った弧太朗は、自らの家庭内において「ヒーローの話をすること」を絶対のタブーとして厳しく禁じました。しかし、幼い転弧は無垢にもヒーローに強い憧れを抱き続けます。その無邪気な夢が父親の逆鱗に触れ、転弧は日常的に納屋へ締め出されるなどの苛烈な家庭内虐待を受けることになりました。