スーパーや青果店に並ぶ玉ねぎは、農林水産省の青果物標準出荷規格や主要産地(北海道や佐賀県、兵庫県淡路島など)の出荷基準によって、重さや胴回りの直径ごとに厳格に等級分けされています。店頭のバラ売りやネット袋入りで販売されている玉ねぎの重量実態を調査すると、一般的な消費者が「普通の玉ねぎ」と認識しているサイズには大きな幅があることが分かります。
市場で最も多く流通し、家庭用レシピの基準となっているのはMサイズ(1個あたり約200g)です。しかし、特売の大袋に詰められた小玉(Sサイズ)は約120g前後しかなく、北海道産の立派な大玉(L〜2Lサイズ)になると1個で300gを超えるものも珍しくありません。つまり、同じ「玉ねぎ1個」でも、手にした個体によって重量に2倍以上の開きが生じているのが流通の現場の実情です。
料理研究家やプロの調理師が執筆する一般的なレシピ本では、特にサイズ指定がない場合、「玉ねぎ1個=正味約180g〜200g」として全体の調味料バランスを組み立てています。もし手元にある玉ねぎが立派なLサイズ(約260g)であれば、レシピの想定よりも3割から4割も多くの具材と水分を鍋に放り込んでいる計算になります。