有名人の薬物逮捕において、事件報道・ジャーナリズムのあり方もしばしば問われる。家宅捜索の様子や連行時の表情を生中継し、容疑者の私生活を徹底的に暴き立てる過熱報道は、視聴者の好奇心を満たす一方で、家族への過度なプライバシー侵害や偏見の助長という弊害を生んできた。
単なる見せしめ的なセンセーショナリズムではなく、なぜ違法薬物が蔓延するのか、その供給ルートや社会的背景を構造的に解明する調査報道こそが求められている。過剰なバッシング報道は当事者を社会的に孤立させ、更生への道を閉ざすリスクを孕んでいることも忘れてはならない。