ハザードマップは非常に有効な防災ツールだが、すべての想定が完璧なわけではない。津波の挙動は海底の複雑な地形や、港湾構造物、沿岸部のビル群によって複雑に変化する。浸水想定区域の境界線ギリギリにいるからといって、安全が保証されているわけではないのだ。
強い揺れを感じたとき、あるいは揺れが小さくとも長く続いたときは、テレビやスマートフォンの警報を待つ前に「とにかく高い場所へ動く」ことが鉄則だ。車での避難は道路の渋滞や放置車両による全滅リスクを高めるため、原則として徒歩による垂直避難が推奨される。ビルであれば3階以上、あるいは近くの高台を目指す。1秒の迷いが、数十トンの水圧となって襲いかかってくることを忘れてはならない。