結論から言えば、生のきゅうりを洗って切っただけの状態で詰める行為は極めてリスクが高いと言わざるを得ません。きゅうりは野菜の中でもトップクラスの水分量を誇り、カットした断面から絶えず水分が放出されます。密閉されたお弁当箱の中は、時間が経つにつれて湿度が100%近くまで上昇し、黄色ブドウ球菌やセレウス菌などの細菌にとって絶好の増殖環境が完成してしまうのです。
特に気温が25度以上になる季節や梅雨時期は、わずか数時間で菌が爆発的に増え、嫌な臭いや酸っぱい味の変質を引き起こします。周囲のおかずや白米まできゅうりの水分でふやけてしまい、お弁当全体の鮮度を一気に損なう結果になりかねません。きゅうりそのものが有毒なわけではなく、「放置された水分」こそが食中毒を招く真の正体です。