公的データが語る真実をご存じだろうか。農林水産省が管理するデータベースを紐解くと、これまでに登録された果物の品種名は数千件に及ぶ。単に見た目や味覚を表すだけでなく、開発地コードや育成者の強い思いが刻み込まれているのだ。
たとえば「あまおう」のように、甘い・丸い・大きい・うまい、という頭文字を組み合わせた見事な造語は全国的に有名だ。だが登録データの中には、地域限定の珍名や、和歌から引用された風雅なネーミングなど、知られざる雑学が満載である。時代の流行を映す鏡としても、果物の名称は非常に興味深い観察対象と言える。