劇場公演や握手会の現場、そしてSNSに寄せられたファンの声を検証すると、指原莉乃というセンターが支持された本質的な熱量が浮き彫りになります。
長年AKB48を追ってきた古参ファンは、当時の空気感を次のように語っています。
「前田敦子さんや大島優子さんのセンターは『憧れのスターを見上げる』感覚でした。しかし、指原がセンターに立った時は違った。『自分たちの声が届き、どん底から這い上がった仲間が頂点に立っている』という、猛烈な当事者意識を持たせてくれたんです」(40代男性ファン)
また、同世代の女性ファンからも強い共感を獲得していました。当時の知恵袋や女性向けコミュニティには、以下のような実感が数多く記録されています。
「容姿にコンプレックスがあると公言し、失敗しても笑いに変えて生き抜く指原さんの姿に、どれほど救われたか分かりません。『恋チュン』の『性格がいい子がいいなんて 女の子も思っていない』という歌詞を彼女が歌うからこそ、嘘偽りのない説得力がありました」(30代女性)
現場における指原莉乃の特筆すべき点は、徹底した現場観察力にありました。握手会での驚異的な記憶力や、ファン一人ひとりの会話テンポに合わせた対応力は、彼女自身が「元・ハロー!プロジェクトの熱狂的オタク」であったというルーツに起因しています。受け手が何を求め、何に傷つき、どこで歓喜するのかを痛いほど理解していたからこそ、彼女の放つパフォーマンスには計算を超えた真実味が宿っていました。