買い物の充実度を大きく左右するのが、フードとエンタメ体験のクオリティです。かつての109は「洋服を買う場所」という色彩が強烈でしたが、現在の集客の牽引役となっているのは、まさにこの両極に位置するフロアです。
まず注目すべきは、渋谷109 地下2階 MOG MOG STANDの進化です。このフロアは「食べ歩き・ワンハンドフード」をコンセプトに開発され、クレープやワッフル、進化系チュロス、フルーツ飴、こだわりのティードリンクなど、視覚的にも楽しめる渋谷109 カフェ・スイーツ店舗がひしめき合っています。テイクアウトしたスイーツを撮影できるフォトスポットも設置されており、単に胃袋を満たすだけでなく「購入体験を記録・共有する」仕掛けが徹底されています。イートインスペースの回転率は高めですが、週末の15時前後は座席確保が難しくなるため、少し時間を前後にずらすのが現地を快適に楽しむコツです。
一方、若年層の熱烈な支持を集めるのが、7階に広がるプリクラコーナーを中心とした体験空間です。渋谷109 プリクラ設置階として広く認知されるこのエリアには、フリューをはじめとする最新鋭のプリントシール機がずらりと並びます。単に撮影機体が置かれているだけでなく、ヘアアイロンの貸出サービスや広々としたメイク直し用ドレッサーが完備されており、お出かけ前の「ビジュアル完成基地」として機能しているのが特徴です。
さらに見逃せないのが、渋谷109 推し活ショップの現在です。アクリルスタンドケースやトレカホルダー、メンカラ(メンバーカラー)雑貨を専門に扱うショップが常設され、自作グッズのカスタマイズパーツを求めるファンで常に賑わっています。かつてはサブカルチャーとされていた領域が、今やSHIBUYA109のメインストリームカルチャーへと堂々と昇華している事実は、現場を取材していても極めて印象的な光景です。