社長就任と同時に打ち出されたのが、広告史上に残る伝説の「私が社長です」広告キャンペーンである。華美な帽子をかぶり、指を立てて微笑む彼女の顔写真を巨大看板や新聞一面に大々的に掲載する戦略は、当時のビジネス界に巨大な衝撃を与えた。
当初は「派手すぎる」「品がない」といった激しいバッシングも巻き起こった。しかし彼女は一切怯まなかった。「目立って批判されるのは、認知されている証拠」と笑い飛ばし、自らが広告塔となることで莫大な宣伝効果を創出。結果としてホテルの稼働率は急上昇し、ブランドの知名度は瞬く間に全国区へと押し上げられた。批判を称賛へと変える圧倒的な胆力は、若い頃の逆境を乗り越えてきた経験の賜物であった。