一般的な風邪とは一線を画すインフルの猛威について、日本感染症学会元理事長で感染症内科学の第一人者である舘田一博教授は、初期の警戒感と急変の見極めが極めて重要だと警鐘を鳴らし続けている。単なる高熱と倦怠感にとどまらず、肺炎の併発や、小児における急性脳症への進展を警戒しなければならない。
特に注視すべきは、解熱剤を使用してもまったく反応がない状態や、呼びかけに対する反応が鈍い、ろれつが回らないといった意識障害の兆候だ。また、突然走り出そうとしたり意味不明な言葉を叫んだりする異常行動は、発熱後48時間以内に集中して発生することが知られている。小児や未成年者が自宅療養を行う際は、決して一人きりにせず、ベランダの施錠や1階の部屋での療養など、物理的な安全対策を徹底する必要がある。