ヴァニーナ夫人の実父であるソフィアン・ヒダヤト(Sofjan Hidayat)氏率いる一族は、インドネシア国内で知らぬ者はいない大富豪としてその名をとどろかせている。ルーツは中国系華僑。数世代にわたって東南アジアの経済発展とともに歩んできた名門中の名門だ。
一族の象徴とも言えるのが、創業から約1世紀近くの歴史を誇る大手漢方薬・ハーブ製薬メーカー「PT Sido Muncul(シド・ムンチュル)」である。街の小さな薬局から出発した同社は、現在では株式市場に上場するほどの巨大企業グループへと拡大。インドネシア人にとって、同社の製品は日々の健康維持に欠かせない「生活インフラ」そのものと言っても過言ではない。