夜驚症の多くは小学校高学年から思春期にかけて自然に治癒するため、過度な心配は不要とされる。しかし、すべてのケースで放置してよいわけではない。臨床現場では、一定の条件を満たす場合に医療機関の受診が勧められる。
日本睡眠学会の診療ガイドラインや、小児心身医学の専門家の見解に基づく受診目安は以下の通りだ。
・発作の頻度が毎晩のように起こり、家族全体の睡眠が深刻に阻害されている場合
・発作中に本人や家族が怪我をする危険性が高い場合
・10分以上の激しいパニックが著しく長く続く場合
・思春期以降や大人になってから初めて発作が現れた場合(てんかんや他の脳神経疾患との鑑別が必要)
受診の際は、小児科、小児心身医学科、精神医学科、あるいは睡眠専門クリニック(睡眠外来)を選択するとよい。スマートフォンの動画で発作時の様子を撮影しておくと、医師による正確な鑑別診断に大いに役立つ。