一般入試以上にシビアな数字の壁が存在するのが、公立の推薦入試や私立高校の併願優遇(確約基準)です。教育関係者の証言や現場の出願動向を追うと、ここには計算サイトの画面からは見えてこない残酷な現実が存在します。
推薦入試の内申点基準と真相を探ると、多くの公立推薦入試では「出願基準(例:素内申36以上)」が設定されているものの、実質的な合格ボーダーはそこから2〜4ポイント上に集中しています。基準をクリアしているからと出願しても、集団討論や個人面接、小論文で満点近い評価を取らない限り、素内申42以上の高内申層に押し切られてしまうケースが多発しています。
さらに深刻なのが首都圏や近畿圏における併願優遇の内申点不足の理由です。私立高校の個別相談会では、以下のような「1点の不足」で優遇措置を受けられず、戦略の練り直しを迫られる保護者が毎年続出しています。
- 実技教科の「2」による足切り:「9教科合計38以上、ただし1または2がないこと」という条件に抵触し、5教科がオール5でも出願資格を失う。
- 3教科・5教科のピンポイント不足:「5教科22以上」の基準に対し、国数英理社で21しか届かず、副教科のオール5が合否判定で一切加味されない。
- 検定加点の対象外:英検・漢検準2級で「内申+1点」の救済措置を期待していたが、志望学科では2級以上しか加点対象にならない見落とし。
知恵袋や保護者コミュニティでは「学校の担任から『あと1点足りないからこの私立は受けられない』と冷たく告げられた」という悲痛な声が散見されます。併願優遇の基準は1ミリの融通も利かない絶対的な契約ラインであり、計算サイトで手軽に合算するだけでなく、各校の募集要項に明記された細かな除外条項まで確認しなければなりません。