なぜここまで悪質な業者が後を絶たないのか。その背景には、プラットフォームと不正業者との間で繰り返されてきた激しい攻防の歴史があります。海外のテックメディアや大手経済紙の報道によると、Amazonは2026年以降、ポリシー違反(ギフト券を対価にした星5レビューの買収など)を理由に、数百億〜数千億円規模の売上を誇るトップクラスの中国系ブランドを含む数万アカウントを一斉に凍結しました。これがいわゆる中華系セラー大量BANの真相です。
この大粛清によって粗悪品スパムは一時的に激減したかに見えました。しかし、業者側も組織的な対策を講じ、単一のアカウントに頼らない分散型の出品ネットワークを構築するようになりました。複数のペーパーカンパニーを設立して法人名義を細分化し、AIツールを駆使して極めて自然な日本語の推薦文を自動生成するなど、手口は年々巧妙化しています。
2026年現在のマーケットプレイス環境においても、Amazon側の検知AIのアップデートと不正セラー側の回避策による「いたちごっこ」は終結していません。アルゴリズムによる自動排除だけに頼り切ることは構造上難しく、買い手自身が防犯意識を持たなければならない根本的な理由がここにあります。