物価高騰が止まらない2026年の日本。生活必需品の値上げに悲鳴が上がる一方で、ある特定の市場だけが異常な熱気を帯びている。それが同人誌をはじめとするインディーズ創作市場だ。可処分所得が減るなかで、人々は「本当に自分が価値を感じるもの」に資金を集中させている。その結果、食費や家賃といった生活基本コストを極限まで切り詰め、趣味に全振りする層が可視化されるようになった。
これは単なる浪費ではない。彼らにとって、創作物を消費することは「心の栄養補給」そのものなのだ。コンビニの弁当を1食抜いてでも、大好きな作家の新刊を手に入れる。この歪みとも言える選択こそが、現代社会を生き抜くための防衛策になっているという指摘もある。