桂正和の伝説的コミックの実写化。この高すぎるハードルを越えたのは、徹底したビジュアルへのこだわりだった。トレードマークだったロングヘアを20センチ以上もカットし、天野アイのトレードマークであるショートボブに変身した西野の姿は、当時のファンに凄まじい衝撃を与えた。
単に髪型を真似ただけではない。だぼっとしたパーカーにショートパンツという90年代ストリートファッションを着こなす彼女のシルエットは、原作の持つ「女の子の可愛さの黄金比」を完璧に体現していた。二次元から三次元への移行という、実写化において最も失敗しやすいプロセスを、彼女はその圧倒的な存在感で軽々とクリアしてみせたのだ。