通勤電車や街中で、画面に激しいヒビが入ったままiPhoneやAndroid端末を操作し続けるユーザーを見かけることは珍しくありません。「まだ操作できるから」「貼り替えるのが面倒だから」「修理代がもったいない」という心理的先延ばし(プロクラスティネーション)が働くためです。
しかし、割れた保護フィルムの放置には、目に見えない甚大なリスクが潜んでいます。
第一のリスクは「微細ガラス片(マイクログラスファイバー)による皮下組織の損傷」です。破損した強化ガラスフィルムの端面からは、目に見えないほど細かいガラスの粉末が指先に付着し続けます。そのまま食事をしたり目を擦ったりすることで、粘膜や体内を傷つける危険性があります。
第二のリスクは「次の一撃に対する防御力ゼロ状態」です。一度クラックが入ったガラスフィルムの耐衝撃性は通常時の10%以下まで低下しています。この状態で再度わずかな衝撃を受けると、衝撃がそのままダイレクトに本体液晶へ貫通し、本来ならフィルムが身代わりとなって防げたはずの本体画面割れを引き起こします。
第三に、割れ目から侵入する「皮脂や湿気による本体ディスプレイのコーティング剥離・内部腐食」です。防水性能を持つ端末であっても、フィルムの割れ目に溜まった汗や雨水が毛細管現象で滞留し続けると、本体ガラスの耐指紋コーティングを急速に劣化させます。