阪神の戦力バランスにおける最大の問題点は、投手陣の卓越した奮闘と打撃陣の著しい停滞とのギャップです。チーム防御率はリーグ上位を維持しているにもかかわらず、先発投手への援護率(登板時に打線が奪う平均得点)は極めて低い水準に留まっています。
特に問題視されているのが得点圏打率の低さです。走者を二塁・三塁に進めながらも、あと1本が出ずに凡退を繰り返すシーンが頻発しています。四球を選んでチャンスを広げるアプローチ自体は機能しているものの、相手投手がギアを上げる勝負どころで内野ゴロや見逃し三振に倒れるケースが多く、効率的な得点奪取ができていません。
クリーンアップを担う主軸打者の打撃不振に加え、長距離砲として期待された助っ人外国人の成績不振も深刻です。他球団が外国人選手の長打で試合の流れを一変させる中、阪神は長年にわたり大砲候補の定着に苦戦しており、長打による一発攻勢が期待できない分、安打を何本も連ねなければ得点できない非効率な攻撃を強いられています。