ネット上で物件名を検索すると、事故物件情報サイト「大島てる」に関連するキーワードが頻繁に浮上します。これから部屋を借りようとする方や、中古売買を検討している投資家にとって、最も神経を尖らせるポイントでしょう。
不動産取引の現場データと過去の公的記録を照合すると、チサンマンション第3新大阪のように竣工から約半世紀が経過し、総戸数が100戸を超える大規模単身向けマンションでは、過去の長い歴史の中で孤独死や病死、あるいは突発的な事故が数件記録されているのは統計的に珍しいことではありません。事故物件公示サイトにピンが立っている事実自体は確認できるものの、それは建物全体が危険であるという意味ではなく、特定の住戸で過去に起きた事案がアーカイブされているに過ぎません。
宅地建物取引業法上、心理的瑕疵(かし)に該当する事案が発生した住戸については、賃貸・売買ともに重要事項説明での告知義務が発生します。国土交通省のガイドラインに基づき、賃貸であれば事故発生から概ね3年間、売買であれば原則として期間の定めなく告知が行われます。現在流通している賃貸の空室情報や売買物件において、告知事項の記載がない一般住戸であれば、過剰に恐れる必要はありません。ネット掲示板の断片的な書き込みに惑わされず、仲介業者を通じて当該住戸の直近の履歴を正確に確認することが賢明な判断につながります。