秋への移行期において最も注意すべきなのが、拙速な生活環境の切り替えによる体調悪化です。ネット上で散見される「9月1日になったら冷房を止める」「9月中に厚手の秋服へ完全移行する」といった極端な行動には大きな落とし穴が存在します。
第1の盲点は、9月の屋内熱中症リスクです。「9月だから」と無理にエアコンの使用を控えた結果、湿度70%を超える室内で脱水症状を起こす高齢者や在宅勤務者が後を絶ちません。自律神経が夏の疲労で消耗している時期だからこそ、室温26〜28℃を維持する適切なエアコン管理が不可欠です。
第2の盲点は、衣替えの時期目安に関する誤解です。気象医学の見解では、半袖から長袖への本格移行は「最高気温が22〜23℃を下回る時期」が最適とされています。9月中は半袖をベースにしつつ、朝晩の気温差(日較差)や室内の冷えに対応できるよう、カーディガンや薄手のジャケットを羽織る「レイヤード(重ね着)戦略」が医学的にも最も推奨されます。