彼女は自らを「創作あーちすと」と名乗る。このユニークな肩書きは、既存の枠組みに縛られないという静かな独立宣言だった。映画『Ribbon』では自ら脚本・監督・主演を務め、コロナ禍で表現の場を奪われた美大生の鬱屈と再生を、リボンを用いた独創的なビジュアル表現で描き切った。映画人としての確かな構想力と演出力は、国内外の映画祭で高い評価を集めている。
音楽活動においても、高橋幸宏や忌野清志郎のスピリットを受け継ぐストレートなガレージロックを響かせ、ステージ上でギターをかき鳴らす。さらに現代アートの分野では大規模な個展を開催し、ダイナミックな筆致と色彩感覚で観る者を圧倒する。演じること、描くこと、歌うこと。彼女にとってそれらはすべて地続きの自己表現であり、誰にも奪うことのできない表現の領域を確立した証拠だ。