どんなに慎重に対策を施していても、模様替えや退去のタイミングで脚の設置部分がわずかに窪んでしまうことがあります。「もう元には戻らない」と諦める前に試してほしいのが、天然素材ならではの物理特性を活用した畳 ベッド 跡 直し方です。
乾燥したい草は硬く縮んでいますが、水分を含ませて熱を加えると繊維組織が柔軟になり、元のみずみずしい太さに再膨張する性質を持っています。畳職人も補修現場で実践する具体的なスチーム補元ステップは以下の通りです。
- 下準備:凹んだ箇所に霧吹きで少量の水を吹きかけ、適度に絞った綿100%の濡れタオルを平らに被せます。
- スチーム熱照射:家庭用アイロンを「中温(スチームモード)」に設定し、タオルの上から優しく押し当てます。1箇所につき10〜15秒を目安に、スチームを繊維の奥へ送り込みます。
- 目立てと乾燥:アイロンを外したら、畳の目に沿って乾いた布でそっと撫で、潰れていた編み目を整えます。最後にドライヤーの「冷風」を当てて余分な湿気を完全に飛ばします。
この処置によって、軽度から中程度の凹み跡であれば7〜8割程度まで目立たなく復元できます。ただし、い草自体が摩擦でちぎれて破断している場合や、樹脂や和紙でコーティングされた近代的な機械漉き畳では効果が薄いため、無理な加熱は避けてください。