税率のフラット化を見据え、国内ビール大手4社は商品ポートフォリオの劇的な再構築を推し進めている。
アサヒビール株式会社は、主力であるスーパードライの圧倒的ブランド力をテコに、減税メリットを享受する本流ビールへの回帰を強力に推進する。同時に、糖質ゼロやプリン体ゼロといった健康機能を付加した発泡酒セグメントにリソースを集中させ、機能性市場での囲い込みを図る構えだ。
キリンビール株式会社は、一番搾りブランドの盤石な土台を固めつつも、低価格帯で絶大な支持を得てきた看板商品のブラッシュアップを怠らない。サッポロビール株式会社は黒ラベルやヱビスといった熱狂的なファンを持つプレミアム層の強化に加え、個性派新ジャンルの品質向上に余念がない。そしてサントリー株式会社は、天然水醸造にこだわるプレミアムモルツの存在感を軸に据えつつ、独自の技術革新で市場の隙間を突く。
各社ともに「安売り」からの脱却を図り、ブランド価値と味わいの独自性で勝負する姿勢を鮮明にしている。