ブックオフのビジネスモデルは時代とともに大胆な脱皮を繰り返してきた。創業者である坂本孝が築き上げた「立ち読み歓迎の明るい店舗」「古本・中古メディア小売の標準化」という革新的モデルは、1990年代以降の日本の消費カルチャーを根本から塗り替えた。
そして現在、堀内康隆社長の舵取りのもと、同社は書籍頼みからの完全な多角化とデジタルシフトを推し進めている。物価高に伴う節約志向やサステナビリティ意識の浸透によってリユース業界全体が追い風を受ける中、競合するゲオホールディングスなどもリユース市場での陣取り合戦を激化させている。かつてメディアレンタルや書籍で覇を競ったライバル同士が、今やホビー、家電、衣料を含む総合リユースの覇権をかけて火花を散らす。年末年始の営業体制やセール施策の随所にも、そうした業界構造の変化が色濃く反映されている。