どれほど優れた設計図が存在しても、市販の教育用折り紙ではペガサスを折ることはできない。厚すぎて重なる部分が破れるか、あるいは紙自体の強度不足で翼が垂れ下がってしまうからだ。ペガサス表現の革新を支えているのは、実は「素材」の進化でもある。
現在、愛好家の間で標準となったのが、極薄の和紙や薄葉紙に超薄型アルミホイルを精密に貼り合わせたハイブリッド用紙だ。羽毛のような薄さと高い保持力を兼ね備え、指先の圧力だけで立体的な曲線を固定できる。2026年には、環境配慮型の特殊生分解性フィルムを用いた新素材も開発され、羽ばたく翼のしなやかな質感をいつまでも保持できるようになった。