榊原郁恵の名を歌謡史に永遠に刻み込んだのが、1978年リリースの大ヒット曲『夏のお嬢さん』だ。「チュエ チュエ」という印象的なキャッチフレーズと軽快なポップサウンドは、日本全国津々浦々で口ずさまれた。この曲で『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たし、名実ともに昭和アイドル界の頂点へと上り詰める。
当時の歌謡曲シーンにおいて、彼女が放った最大のインパクトはその「健康美」だった。清純派や憂いを帯びたアイドルが主流だった時代に、小麦色の肌とスポーティーなボディライン、弾ける笑顔を前面に押し出したスタイルは極めて画期的。明るく元気な王道アイドルという新たな地平を切り拓いた功績は計り知れない。