桃太郎ジーンズを唯一無二たらしめている最大の要因が、世界最深と称される「特濃インディゴ染色」の技術だ。芯まで染め切らない「中白(芯白)」を極限まで保ちながら、糸の表面には可能な限り濃厚なインディゴを幾重にも重ねる。これにより、一見すると黒にも見えるほどの深い青が完成する。
この特濃糸を、半世紀以上前の旧式力織機でゆっくりとテンションをかけずに織り上げることで、独特の凹凸とふくらみを持つセルビッジデニムが生まれる。超長綿であるジンバブエコットンを使用した生地は、最初は驚くほど頑強で無骨でありながら、穿き込むほどにシルクのように滑らかで肌に吸い付くような着心地へと変化していく。