19世紀末のイギリスを舞台に繰り広げられる『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』の世界観は、まさにダーク・ファンタジーの原点と言える。ゴシック建築が佇む重厚な街並み、影と光が交錯する怪奇的なストーリーテリング。本作はその緊迫感を余すところなく再現している。
特に圧巻なのは、極限状態での白兵戦だ。生命エネルギーを拳に宿して解き放つ波紋疾走(オーバードライブ)の瞬間は、スクリーンから熱気が伝わってくるほどの迫力で描写される。恐怖に立ち向かう人間の気高さというテーマが、暴力と美しさが同居する独特のアートワークを通じて力強く訴えかけてくる。