「七五三」という漢字をなぜ「しめ」と読むのか、その疑問の鍵は日本の伝統的な神事にあります。神社や神棚に飾られる「注連縄(しめなわ)」は、神聖な領域と現世を隔てる結界を意味する言葉です。この注連縄の藁(わら)の房を垂らす本数が「七本・五本・三本」であったことから、吉数である「七五三」の漢字を「しめ」と読ませる風習が定着しました。
これに「掛(かける)」が合わさった「七五三掛」は、神聖な注連縄を張り巡らせた土地や結界を指す言葉として成立しました。山形県の霊峰・出羽三山(湯殿山)の参道には、かつて行者が身を清めるために注連縄を掛けた霊場として「注連掛(しめかけ)」という地名が残っており、修験道や神道に深く関わる由緒正しい家柄が発祥とされています。