近年のサントリーの快進撃を語る上で欠かせないのが、「クラフトボス」シリーズの存在だ。透明ボトルでデスクワークのお供として軽やかに飲めるクラフトボスに対し、とろけるミルクティーは「短時間でしっかりとした満足感を得るための濃厚なご褒美」という明確な役割を担っている。
この二重構造こそが、乳飲料・茶系飲料市場における同社の強さを支えている。すっきり飲みたい日中の作業中にはクラフトボスを、タスクを一通り終えて緊張を解きほぐしたい夕方にはとろけるミルクティーを選ぶ。消費者の微細な気分のグラデーションに寄り添うポートフォリオ戦略が、ブランド全体のロイヤルティを強固なものにしている。