インターネット上やSNSでは、増量前の写真や私服姿を目にした人々から「痩せてる時が本当に可愛い」「透明感がすごい」という声が定期的に沸き起こる。幼少期からピアノやダンスに打ち込んでいた彼女の初期の姿は、端正な顔立ちと涼しげな目元が印象的な美少女そのものだ。
だが、富田望生という役者の凄みは、そうした「可愛い」という記号に安住しなかった点にある。彼女自身、過去のインタビューで当時の本音を吐露している。「太っている自分も、痩せている自分も、すべて役のためのもの」。容姿に対する世間の画一的な価値観を、彼女は演技力という圧倒的な実力で軽やかに凌駕してみせた。
劇中の役柄に命を吹き込むためなら、自らのビジュアルをどのようにでも捧げる。その揺るぎないプロフェッショナリズムこそが、彼女の過去の姿を知る人々をさらに惹きつける最大の要因となっている。